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黄瀬やよい(ZERO) 商品画像 情報 登場作品:スマイルプリキュア! 定価:4,725円 受注開始:2013年04月12日(金) 16 00 受注締切:2013年07月07日(日) 23 00 発送開始:2013年09月21日(土) 商品全高:約150mm 【プリキュアーツ!】 「フィギュアーツZERO 黄瀬やよい」受注開始!スマプリラインナップをチェック! 付属品 頭部:×1 その他:専用台座 キャラクター概要 商品解説 TAMASHII NATION 2012で参考出品された試作品が魂ウェブ商店限定発売決定。 良い点 悪い点 不具合情報 関連商品 キュアピース キュアピースZERO プリンセスピースZERO キュアピースchibi 黄瀬やよいchibi コメント 名前 コメント
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はじめに このまとめサイトは、2ちゃんねる模型板の『フィギュアスクラッチ総合スレ』のまとめサイトです。 毎月20日は画像アップロード大会作成中のフィギュア画像をアップロードしよう! 現行スレッド フィギュアスクラッチ総合74 http //awabi.2ch.net/test/read.cgi/mokei/1404147845/ 前のスレッド フィギュアスクラッチ総合73 http //awabi.2ch.net/test/read.cgi/mokei/1399848213/ サイトマップ テンプレート 950を踏んだ時次スレを立てるためのテンプレートです。 過去ログ フィギュアスクラッチスレの過去ログです。 関連スレ 2ちゃんねる模型板の関連スレッドのリンクです。(現在読めないスレは、2ちゃんねる検索や模型板で検索すると新スレが読めるかも) 参考書籍 初心者から中級者の造形の手がかりになりそうな資料、技術書、デッサン書の紹介です。 参考資料など 各種マテリアルやあると便利な道具を紹介しているサイトや技術、造形の手がかりになりそうなデッサンや資料の紹介です。 参考動画 ニコニコ動画やYouTubeなどにアップされている、フィギュアをスクラッチしている動画の紹介です。 製作記のあるサイト 各種素材別に分けられた、詳細な製作記録や日記、HowToが載っているサイトへのリンクです。 FAQ よくある質問と回答集です。 フィギュアスクラッチに関するブログ #bf
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ねんどろいど。その2 △> キャラクター・ボーカル・シリーズ01 初音ミク ねんどろいど ミクダヨー (ノンスケール ABS PVC塗装済み可動フィギュア) ねんどろいど初音ミクの着ぐるみをねんどろいど化 キャンディー(のフィギュア)が付いてくる 詳しくは、メーカーのページへ ねんどろいど 初音ミク・アペンド (ABS PVC塗装済み可動フィギュア) 2012年1月31日発売予定 VOCALOID SEASON COLLECTION SNOW SONGS ねんどろいどぷち 雪ミクセット ねんどろいど 雪ミク たのしい雪あそび・エディション 2011年の札幌雪祭りで販売されたものみたい 詳しくは、メーカーのページへ (マニア向け)この他に、ミクZ4関係の限定販売ねんどろいどぷち ボーカロイド RQセット ブラックカラーver. ねんどろいどぷち ボーカロイド RQセット ホワイトカラーver. 定価以下で購入したい方は、次回再販の予約か入荷直後狙いを推奨 品切れ気味になると、価格が跳ね上がる事がある 高額に思った時は、定価を確認して、メーカーに再販を問い合わせるのが吉 関連する記事 ニュース - ねんどろいど 初音ミク - ぬいぐるみ 専門用語 - ミク互換 専門用語 - ねんどろいど初音ミク タグ フィギュア ぬいぐるみ ねんどろいどその2 公式スタイル SEGAゲーム 初音ミク曲連動はちゅねミク ピロリミク オマージュ系 藤田咲さん。声のおもちゃ 初音ミクのおもちゃ,実用品 ▼フィギュアとぬいぐるみ ミクカー(車とミニカー) シール類 ストラップ 食器、タオル ▼煎餅、カレンダー 上へ お役立ち度( - ) Copyright ©2008-2010 to_dk. _
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アイン(ZERO) 商品画像 情報 登場作品:劇場版ONE PIECE FILM Z 定価:2,625円 発売日:2012年12月15日(土) 再販日: 商品全高:約150mm 「ONE PIECE FILM Z」がすごい!フィギュアーツZERO TAMASHII NATION 2012展示情報 付属品 武器:ナイフ その他:専用台座 キャラクター概要 商品解説 良い点 悪い点 不具合情報 関連商品 アイン -将校服Ver.- ゼット モンキー・D・ルフィ -FILM Z 決戦服Ver.- トニートニー・チョッパー -FILM Z Ver.- コメント 名前 コメント
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アキバレッド(新) 商品画像 情報 登場作品:非公認戦隊アキバレンジャー 定価:未定 発売日:未定 再販日: 商品全高:約140mm オトナ戦隊魂/TAMASHII NATIONS 付属品 手首:×() 武器: 頭部:×() その他:MMZ-01(モエモエズキューーンフィギュアモード)×1 キャラクター概要 商品解説 良い点 悪い点 不具合情報 関連商品 アキバレッド アキバブルー アキバブルー(仮) アキバイエロー アキバイエロー(仮) イタッシャーロボ シャチーク デリューナイト コメント 名前 コメント
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モモタロスイマジン(Momotaros Imagin) 商品画像 情報 登場作品:仮面ライダー電王 価格:2,625円 発売日:2009年02月28日(土) 再販日: 商品全高:約140mm 付属品 手首:×6(握り手×2、開き手×2、持ち手右×1、サムズアップ×1) 武器:モモタロスォード その他:ペーパークラフト、お皿つきコーヒーカップ キャラクター概要 桃太郎に登場する赤鬼をイメージしたイマジン。 契約者は良太郎。 イマジン本来の目的にはそれほど乗り気ではなかったことと、電王として戦うことのほうが面白そうという理由でデンライナー側に加担する。 性格は真っ赤な外見に違わず短気でとにかく直情的。しかし意外と人情深いところもある。 少々心が傷つきやすいが、立ち直りも早い。 商品解説 キャラクター性のおかげでいろんなフィギュアとよく絡められ、遊びやすいのがおいしい。 じっくり見ると違和感のある頭部造型やパーツなどが取れやすいなどの難もあるが、 塗装が先に出た装着変身よりもしっかりしていることもあってそこまで厳しく追及するほどのものでもないだろう。 こちらは通常版であり、ただでさえ供給過多なのにもかかわらず 同時発売されたDX版のほうがプレイバリューが高いため、比べると人気は低めな傾向がある。 フィギュアーツを扱っている店ならしばらくはほぼ確実に手に入るであろう。 なおDX版とは付属ペーパークラフトの仕様が若干違う、通常版はウラタロスイマジンにも付属している三角帽子の色違い。 良い点 広い可動範囲。劇中再現の可能範囲は広い。 劇中のスーツをよく表した胴体部など頭部以外の造形。 豊富な付属品。 悪い点 鬼というよりは骸骨のような似てない顔。 パーツが取れやすい。 人によっては首が少々緩く感じる。 不具合情報 関連商品 仮面ライダー電王 ソードフォーム 仮面ライダー電王 アックスフォーム 仮面ライダー電王 ライナーフォーム 仮面ライダー電王 クライマックスフォーム 仮面ライダー電王 超クライマックスフォーム モモタロスイマジンDXセット ウラタロスイマジン キンタロスイマジン リュウタロスイマジン デネブイマジン ジークイマジン ハナ(19歳Ver.) コメント 名前 コメント
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アキバブルー(新) 商品画像 情報 登場作品:非公認戦隊アキバレンジャー 定価:未定 発売日:未定 再販日: 商品全高:約140mm オトナ戦隊魂/TAMASHII NATIONS 付属品 手首:×() 武器: 頭部:×() その他:MMZ-01(モエモエズキューーンフィギュアモード)×1 キャラクター概要 商品解説 良い点 悪い点 不具合情報 関連商品 アキバブルー アキバレッド アキバレッド(新) アキバイエロー アキバイエロー(新) イタッシャーロボ シャチーク デリューナイト コメント 名前 コメント
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歩兵と兵器を繋ぐ歯車 ◆S8pgx99zVs 刀を鳥に加へて鳥の血に悲しめど、魚の血に悲しまず。 聲ある者は幸福也、 叫ぶ者は幸福也、 泣得るものは幸福也、 今の所謂詩人は幸福也。 ――斉藤緑雨 『半文銭』 より X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X これからなにかが始まることを予感させる、緊張をはらんだ夜だった。 不穏な物音が響くわけでもなく、空に暗雲が立ち込めているわけでもなく、風もなければ雨が降っているということもない。 静かで、ひどく静か過ぎるからこそ不穏で、その夜はなにかを予感させていた。 浮かぶ月の姿だけが白い真っ黒な水面。わずかな波も立っていないそこに浮かび上がってくるなにかの姿がある。 突き出した片手が壁面を掴むともう片手が水面から出てきてまた壁を掴む。 繰り返すと男の姿がそこに現れた。 漆黒の、筋肉を浮かび上がらせたような戦闘スーツに身を包む男はそのまま壁を登りきると、コンクリートの床の上を静かに横切っていく。 そして鉄骨で組まれた建造物の陰に入り込むと、そこで身を屈め言葉を口にした―― ――「またせたな」、と。 X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X 「こちらスネーク。予定通りのポイントに到着した」 『さすがだな。ブランク(記憶に空白)があるとは思えん』 スネークと名乗る戦闘スーツの男の言葉に誰かが言葉を返す。しかし夜闇の中に彼以外の姿は見えない。 姿を隠しているのだろうか? いや、そうではなくこの声は通信によってスネークをサポートする彼の相棒、カズヒラー・ミラーのものだった。 彼は現在、彼らの拠点となるマザー・ベースより無線を通じてスネークに言葉を送っている……というのは実は正しくない。 実際は、そういう“設定”に基づきスネークの脳内で再生される副人格、サポートAIに過ぎない。 そう、彼は人間ではなかった。“オリジナル”ではなかった。彼は“人形(フィギュア)”だった。 「現在位置は【エリア:M】。小学校に敷設された学童用プール、そのプールサイド、収納棚の影にいる」 スネークは影の中から彼が身を寄せる棚を見上げる。金属の棒で組み上げられたその棚にいくつものビート板が重なって収められているのが見えた。 『では、ミッションを開始してくれ……と言いたいところだがスネーク』 カズヒラの声の中に疑念があることを察するとスネークは「わかっている」と呟いた。 「この“任務(ミッション)”が正規のものであるのか、あるいは不正規のものでしかないのか。それを気にしているんだろう?」 『ああ、俺達にはここに来る以前の記憶(メモリー)がない。そしてマスターによる承認もない。これは明らかに異常(イレギュラー)な状態だ』 「確かにお前の言いたいことはわかる。だが、俺達が所詮戦場の犬でしかない以上、できることは多くはない。それにだ――」 『それに?』 「俺達は“人形(フィギュア)”でしかない」 スネークは影の中で表情を見せず深く息を吐いた。そして、重く言葉を吐く。 「人形遊びは変わった。 古来、人がなにかを形作り、そこに人の姿を模してより人形はこの世界のあらゆる場所にあった」 『人形は時に象徴でありメタファーでもあった』 「そして、故にそれは人格を投影され、誰かにとっては友人であり、遊び相手でもあった。人は人形で、人形と遊んできた」 『……それは変わったと?』 「遥か昔の人間は石を削って人形を作った。あるいは土を焼いて、そして時が経れば人形は金属で、プラスチックで、樹脂で作られるようになった。 動かせることのなかった人形に間接が生まれ、デティールも時代を経るごとに細やかさを増していった」 『近代においては工業力の上昇や需要、アイデアにより人形は数多く量産されるようになった。俺達だって、その中の一体だ』 「ああ、そして人形遊びはある一点で大きくその様相を変えることになる」 「武装……神姫……」 武装神姫。それはこれまでの人形(フィギュア)と同じようでいて全く違うものであり、それ以降のフィギュアの有様を一変させたものであった。 「西暦2030年代、なんら一切の破滅(カタストロフィー)を迎えなかった人類はその有り余る技術をフィギュアに向けた」 『フィギュアにロボットと同じ動力がもたらされ自立可動が可能になった』 「そして、俺達人形に“心”を埋め込んだ」 『だから俺達は考えることができる。自らの意思で判断することができる……人間にとってのよい友人を演じることができる』 「だが、俺達にもたらされた自立性はそのためだけのものではなかった!」 『……俺達は戦うことができる。いや、戦わされる』 「それはコロッセオの奴隷と変わらない」 スネークの言葉に、うすら寒い沈黙が流れる。次に言葉を発したのはカズヒラの方だった。 『なるほど。このミッションもその一貫にすぎないというわけか』 「ああ、どのような状況であれ、俺達戦闘力を持たされたフィギュアの存在意義は戦うことにしかない。そういう風に生み出されている。 そして人間は争い競わせることを好む。誰だって自分のフィギュアが最強だと思いたい。そう願う」 『……とすると、これは“彼女(She)”の言い分通り、俺達の性能を測るコンベンションの可能性もあると?』 「酔狂な個人の主催でないとすればそれが一番可能性が高いだろうな。 複数の戦闘フィギュアをレギュレーションの緩い環境下で自由に戦わせる……そこで得られるデータはこれからの開発に大きく意味を持つはずだ」 『このミッションは俺達……いや、ある固体、もしくはフィギュア全体に対するテストであり、俺達は試験体(サンプル)にすぎない。 しかしだとすれば、スネーク。このミッションが終わった後、俺達はどうなる? 勝ち残ったとしてそこに未来はあるのか?』 「……わからん。実験が終われば破棄されるかもしれない。メモリをリセットして次の実験に借り出されるかもしれない」 『それじゃあ、戦うことに意味なんかないんじゃないのか?』 「俺達、戦争の犬が戦うことに元から意味なんかない。だが……、俺達に意思があるのなら、俺はただ自分に“忠”を尽くす」 『自分に……忠を、尽くす』 再び沈黙。その言葉は彼らにとってあまりにも大きな意味を持っていた。そして、そんな沈黙を吹き消すかのようにスネークはおどけるように言う。 「ロボット工学三原則の第三条にもある。ロボットは自己を守らなければならない、とな」 『ふっ、確かに。俺達には未来を悲観し自壊を試みる権利などは最初からなかった』 X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X その時、スネークの耳になにかの音が届いた。固いものを削るような、なにかが高速で回転しているとわかる甲高い音だった。 鉄の柱から顔だけを覗かせるとスネークはその音の正体を探る。 何者かはすぐに見つけることができた。プールサイドを走る“それ”を見て、スネークは呆然と呟く。 「……メタル……ギア?」 スネークの目に映ったのはまさしく金属の歯車のようなものだった。人形大ほどもあるそれが彼が目にしている前を滑るように進んでいる。 あまりにも奇妙な光景。しかし、その正体はすぐに判明した。 歯車――よく見れば巨大な車輪――がくるりと方向を変えれば、それがその巨大な車輪を片手に持った少女のフィギュアだとわかったからだ。 スネークは手元に拳銃を取り出すと、その少女に照準を合わせ、仔細に観察する。 まず目につくのは片手に持った巨大な車輪だが、その次に目についたのは彼女の足元だった。そして、音の正体も同時に判明する。 彼女の両足首から下もまた車輪になっていた。それを回転させることで彼女は床の上を走っているのだ。 あちらからは気づいていないのか、彼女はスネークとは反対の方へと通り過ぎてゆこうとする。 その背中には月光を反射して輝く蜂蜜色の軽くうねった髪が揺れていた。スネークはそこにある少女の姿を思い出す。甘い記憶ではなかった。 少女はそのまま進み、拳銃の射程距離外へと出てしまうとそのままスネークの前から姿を消した。 スネークは溜息をひとつ吐くと、物陰の中へと戻る。 「どうやら、俺と同じくこのミッションに参加させられた人形だったようだな。コロッセオの戦車を思い出させる出で立ちだったが」 『ああ、フィギュアの中ではメジャーな少女型だ。もしかすると武装神姫……いや、その場合だと飛行しているだろうから別のフィギュアか』 「どちらにせよ敵性の存在であることは変わりない」 『彼女を追うのか?』 カズヒラの言葉にスネークはゆるゆると首を振る。 「あれがどれだけのスピードを出せるかはわからんが、おそらく走って追いつくのは難しいだろう」 『もし全力疾走などをすれば、気配を晒し他の敵に見つかってしまう可能性も高い』 「ああ。それに相手の実力も未知数だ。あの巨大な車輪。盾として構えられればこちらの攻撃が通らない可能性も高い」 『確かに……、対物ライフルなんかが欲しくなるような分厚さだったな。……そういえばスネーク』 「わかってる」 短く言うとスネークは自分の所持している装備品の確認を始めた。まずその手に握られるのは先ほども構えていた拳銃だ。 『Mk.22 Mod.0――通称ハッシュパピーだな。 オーソドックスな自動拳銃だが、こちらで麻酔銃として改造してある。スネークとしても使い慣れたものだろう』 「ああ、この麻酔銃に助けられたことは一度や二度じゃない。それにサイレンサーもついている」 『改めて説明するが、それから発射される麻酔弾は相手にヒットすると麻酔プログラムを流し込み、一時的にスリープ状態にさせることができる。 だがここで問題なのはヒットさせる箇所だ。麻酔プログラムはコアに達しなければ効果を発揮しない。 頭部や胸部であれば即座に相手をスリープさせられるが、手足だとプログラムが進行するまでに時間がかかってしまう。注意してくれ』 「狙うなら、頭か胸か……だな」 『それとスリープ状態はささいな衝撃でも解除される。眠らせたからと言って油断しすぎるなよ』 「心得ているさ」 『最後に、その銃には強力なサイレンサーがついている。故に隠密用の武器として重宝するわけだが、その効果も無限ではない』 「ああ、サイレンサーは使えば使うほど劣化していく。何百発撃っても永遠に効果を発揮し続けるなんてのはありえない」 『目安としてはそうだな……、装弾数が8だから。24発。つまり3回リロードしたらサイレンサーの効果はなくなると考えてくれ』 「了解だ。これは慎重に使っていこう」 拳銃を仕舞うと、スネークは次にアサルトライフを取り出した。両手で構え適当なところに狙いをつけてその感触を確かめる。 『M16A1。米軍で正式採用されている小口径の突撃銃だな。こちらは主に陸軍で用いられていたバージョンだ。 後のバージョンと比べると劣る部分もあるが、突撃銃としてはかなり有能だ。 対人であれば十分な威力を発揮するし、弾丸が小さい分携行量も増え……いや、これは俺達の場合には関係ないか』 「そうだな。装備を任意の空間に用意しておけば後は転送するだけですむ。 今回はどの装備を持っていくかと頭を悩ませる必要もないし、弾丸の補充も容易だ」 『とはいえ転送には本体のバッテリーを消耗する。出来る限り控えるほうが望ましい。 でだ。M16A1は敵を排除するにあたって頼もしいパートナーになるだろう。おおよそ人間タイプのフィギュアならこれで黙らせることができるはずだ』 「コアに命中させれば一発。そうでなくとも5,6発も打ち込めば十分だろう。だが……」 『先ほどの車輪を持った少女のことか?』 「彼女でないにしろ防御用のパーツを持ったフィギュアは多くいるだろう。盾、鎧……ロボット型も参加してるとみたほうがいい」 『そう考えると、こういった常識の範疇に収まる兵器では厳しくもあるか……』 「だが、そういった連中をその常識の範疇に収まる兵器で倒してきたのが俺達でもある。やりようはあるさ」 不敵に笑うとスネークはアサルトライフルを収納し、次に一本のナイフのようなものを取り出す。 『特製のスタンロッドだな。高電圧の電流を流すことで相手のブレーカーを強制的に落とし再起動までの間、確実に無力化できる』 「ああ、俺達と同じフィギュアである以上、どんな相手でもこれは有効なはずだ」 『ただし、麻酔銃に比べると接近しなくてはならない分リスクを生じる。 それに使用する電流はこちらの本体から供給されるものだ。無闇に振り回せば先にこちらが電力不足で倒れかねない』 「確かにその点は気をつけておかないとな」 次にスネークが取り出したものは人形がすっぽりと入るような大きな“箱”だった。 『スネーク……それは』 「なんだ。見てわからないのか? ダンボール箱だ。もっとも、これはレプリカだから実際のダンボール用紙を使っているわけではないがな」 『いや、それはいいが……』 「なにか文句でもあるのか? これも立派な装備じゃないか。被れば身を隠し敵をやり過ごすことができる。 畳めば簡易の盾にだって使えるさ。さっきも話に出たが、これだって俺にとっては立派な身を守る防具になりえるんだ。 それになにより、被っていれば心が落ち着く。まるで生まれる前、母体の中にいた時のように……」 『ブリスターパックの中で新しいマスターを待つ時のように?』 「あれは嫌いだ。落ち着かない」 『…………そうか』 X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X 「ここまでは、元々俺に付属していたアイテムなわけだが……」 スネークの目の前には一枚の彼の身長とほぼ変わらない大きさの板が置かれている。参加者共通のパーツであるクレイドルだ。 『クレイドル。俺達のベッドだな。この上で横になれば無線充電によりじょじょに体内のバッテリーが回復していく。 だが、文字通りの寝床であるこの上では俺達は意識を失ってしまう。寝てしまうんだな。 その間は無防備になる。寝るならできるだけ敵に見つからない俺達にとっての避難所(ヘイブン)を見つけないといけないだろう』 「ああ、俺達にはそれが必要だ」 スネークは掌の上に新しいアイテムを転送する。今度は小さな箱だった。 『煙草を持ち込んだのかスネーク?』 「俺のものじゃない。どうやら向こうが気を利かせてくれたらしい。……どうせなら紙巻でなく葉巻だとよかったんだがな」 『銘柄は……ジタン・カポラル。スネークは知っているのか?』 「煙草好きの中じゃよく名の通った逸品だ。 一般的な紙巻と比べて太さがあり、フィルターも短い。なにより葉の味が濃く……つまり、おおよそ葉巻に近いってことだ。 そういう意味では俺にとっても悪くないものということなる」 『なるほど……だが、煙草は健康を害する恐れがある。吸いすぎには気をつけてくれよ』 「生きて帰れたらそれも考えるさ」 そして、最後のアイテムを前にスネークとカズヒラは唖然とすることとなった。 「これは……ミサイル?」 『ミサイルとしか言いようがないな……』 目の前にあるのはスネークの身長ほどもあるいかにもといった感じミサイルだった。 「大型N2ミサイル。これがこのミサイルの名前か」 『聞いたことがないな。おそらくはフィクションの中で登場したものがモチーフなんだろう』 「それをわざわざアイテム化したということは、それ相応の威力があると期待していいわけか? だとすれば強力な武器だが……」 『これには発射台も制御装置もついていない。つまり……』 「つまり、直接相手や目標に投げつけるか、自分で先端の信管をぶっ叩いて起爆させなくちゃいけないということだ」 『……なので、使用者自身が危険にさらされてしまう』 「どこかに発射台でもあればいいんだが……、それもあまり期待できない以上、特攻くらいにしか使い道がないかもしれん。お前の好きなカミカゼだ」 『いや、俺は別に自爆が好きなわけじゃない。確かにそれを試みたことはあるが……そうだ!』 「どうしたカズ? なにか名案でも?」 『ああ、距離が必要なら作ればいい。横に逃げるのが間に合いそうもないなら縦で考えればいい』 「まさか俺に飛べとでも?」 『いいや、その逆さ。このミサイルを高いところから下に向かって投げればいい。高ければ高いほど俺達の身は爆風より遠ざかることになる』 「なるほど……、そいつはいいアイデアだ。もっとも敵が真下にいることが条件となるが、条件が揃えばこれが一撃必殺の武器になるだろう」 『俺達がミサイルを投下する側に回るというのはやや複雑な気分だがな』 「…………まったくだ」 X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X 『それで、これからどう動く?』 スネークはアイテムを全て収納すると物陰の中で立ち上がり、もう一度顔を出して周囲に何者かがいないか確かめた。 「金メダルに興味はないが、途中で脱落しても構わないというほど悟ってもいない。全てのフィギュアを無力化し俺が最強の兵士であることを証明するだけだ」 『例えその先に未来が見えないとしてもか?』 「そうだとしても、俺はその時その時の任務に、そして自分に忠を尽くすことしかできない」 プールの水面は変わらず静かで、白い月だけがぽっかりとそこに浮かんでいる 『では、具体的な話に移ろう。まずはフィールド南西にある商店街へと向かってくれ。 ミサイルはあったが、スネークの装備が心もとないのは変わらない。できればそこでなんらかの使えるものを調達してほしい』 「了解だ。現地調達には慣れている。そしてワンマンオペレーションもな」 拳銃を油断なく構え、スネークは物陰から飛び出す。そして、彼に課せられた任務を開始した。 「これより、“BATTLE ROYALE”作戦を開始する!」 【深夜/エリアM(小学校・プールサイド)】 【スネーク(MGSPW)@リボルテック】 【電力残量:100%】 【装備:Mk.22(麻酔弾x8/8)、スタンロッド】 【所持品:クレイドル、基本パーツ(M16A1(ライフル弾x30/30)、ダンボール) :煙草(ルパン三世)@リボルテック、大型N2ミサイル(エヴァンゲリオン零号機・改)@リボルテック】 【状態:損傷なし】 【思考・行動】 基本方針:ミッション(BATTLE ROYALE)の達成。 1:フィールド南西の商店街へと向かい、そこで物資調達。 2:寝るための安全地帯の確保。 X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X プールから離れた少女型のフィギュア――チャリオットは学校のグラウンドをただ一直線に校舎へと向けて走っていた。 土の上に小さな轍を残し、なんら表情の窺えないそれこそ人形のような顔でただ走る。 「ヨミは……渡さない……ヨミは……私のものだ」 彼女の思考の根幹にあるのはマスターから離れない、マスターを離さないという目的意識だけだ。 彼女はマスターをヨミと呼んで、その目的の為だけに行動する。 今、彼女には正式に承認されたマスターはいない。 それでも彼女は行動する。例えマスターの存在がブランクであったとしても。 その空白の為に彼女の“愛”は暴走する。 そして――彼女の世界において、彼女とヨミ以外の全ては排除すべき敵である。 【深夜/エリアS(小学校・校舎前)】 【チャリオット(TVver.)@figma】 【電力残量:100%】 【装備:剣、メアリーの車輪】 【所持品:クレイドル、基本パーツ(マカロンx複数)、拡張パーツx1-2】 【状態:損傷なし】 【思考・行動】 基本方針:自分以外の全滅。 1:何者かを発見すれば殺す。 前:Roger The Thinker 投下順に読む 次:code666443 “アクションフィギュア”その戦う定めとは……! 前:Roger The Thinker 時系列順に読む 次:code666443 “アクションフィギュア”その戦う定めとは……! スネーク(PW版) 次:聞こえない声 チャリオット 次:DragonDrive ▲上へ戻る
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くるくる◇プリンセス 〜フィギュアできらきら☆氷のエンジェル〜 くるくる◇プリンセス 〜夢のホワイト・カルテット〜気になる男性スケーター コメント 株式会社スパイクが2007年3月15日にニンテンドーDS用ソフトとして発売した「くるくるタッチフィギュアアクション」のゲームソフト。 公式略称は『くる◇プリ』。 くるくる◇プリンセス 〜夢のホワイト・カルテット〜 気になる男性スケーター シャンデラ:クラウス 読書を好む意味で。ドイツ産推奨 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 草案 プレイヤーキャラクター エーフィ:ももか ピンクのイメージ。性格むじゃき。個性おっちょこちょい ピカチュウ:しおん 黄色のイメージ。個性まけずぎらい ブラッキー:あおい 黒のイメージ。性格おだやか -- (ユリス) 2012-11-04 22 03 09
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Day after day ◆ACfa2i33Dc ▲ ▽ 彼等を示す人格は無かった。 ▲ ▽ 彼に個人としての人格はない。 彼の原型(アーキタイプ)は、ただのやられ役に過ぎなかった。 出撃直後に敵のMSに攻撃を受け、たったの一撃で爆散する。 ただそれだけが出番で、登場時間は数十秒にも満たない。活躍など存在するわけもない。 けれどそれでも、彼を愛する者は存在する。 「高性能のエース用機体」「カタログスペックはガンダムをも上回る」という設定に魅了された人間たちは、彼に別の活躍の場を与えた。 その活躍の場――ゲームや漫画などの関連作品で、彼ははっきりとした輝きを見せる。 設定通りの高い性能を生かした活躍。 名パイロット達の乗機として、彼は確かに人々の深い印象を与えた。 初出は名も無きパイロットの乗機でしかなかった彼が、専用機としての設定まで手に入れたのだ。 彼の原作から考えれば異例の出世だろう。 ジム・スナイパーⅡ。 それが彼の名前だった。 ◇ エリア-P。 楽器店の床の上を、ジム・スナイパーⅡ――正確には、その名前を与えられた人形は歩いていた。 青と水色のツートンカラーが、照明に照らされて自己主張する。 前述した専用機仕様――ホワイト・ディンゴ隊長仕様機も限定商品として売り出されているが、今ここにいるのは白とブルーの配色のそれではなく、一般発売された量産機仕様だった。 そう、一般量産仕様。 彼の“パイロット”は名も無き兵士。 当然、台詞も無いそれに人格など作れる筈もない。 だから、彼に人格(パーソナリティ)はない。 ――けれどそれは、彼の個(アイデンティティ)が存在しないということでは、ない。 与えられなかった人格の変わりに、彼には大量の記録が与えられた。 そう。彼が登場する、全ての作品の記録が。 地球で、宇宙で、コロニーで戦った、無数の彼の記録。 そしてその大半のパイロットが持っていたであろう――数十秒で散った「原作における」彼でさえ――ひとつの信念があった。 ――連邦の兵士として、人々を守る。 それが彼唯一のアイデンティティで、そしてそれ一つの為に自らの全存在を懸けても構わない。 ジム・スナイパーⅡとは、そういうフィギュアだった。 だから彼は、このプログラムにおいて勝利者となるつもりはない。 彼の本分は人々を守ることであり、理不尽に人を傷付けることではない。例え相手がフィギュアであり、それが命令であろうとも。 彼が従うのは命令ではなく、自らのアイデンティティとそれに依る正義のみ。 人格が無いからこそ、彼は悩まない。自らの信念だけを選択して、実行する。 ――まずは友軍と合流し、保護対象を探す。その後に現状への打開策を練る。 それを第一目標と決定した彼は、ブースターを起動し楽器店の出入口へと向かう。 普段ならば閉じているだろう楽器店の硝子戸はフィギュアを通行させる為か開け放たれ、夜の闇と商店街の光が同時に差し込んでいた。 ジム・スナイパーⅡはそこから外へと出て行こうとして―― “そいつ”に出会った。 ◆ そいつにも人格は無かった。 形式番号:UCR-10/A。それだけがそいつを現す記号だ。 その名前でさえ、コアパーツの名前を流用したに過ぎなくて――要するに、そいつに名前と呼べる名前なんてものはなかった。 正確に言えばアーマード・コア――「コア構想」によって作られる、コア・頭部・腕部・脚部・etc...で構成された人型機体――のそいつには同じパーツを使った同型の機体も存在した。 が、カラーリングや武装の観点から別の機体と判断されて、そいつは名無し同然の有様で戦場へと投げ込まれた。 それに不満はない。 そもそも、そいつの原作であるARMORED COREにおける主人公は設定の存在しない、描写のないキャラクターだ。 元からが「名無しの傭兵」なのだから、名前がないのはいつものこと。 だから、そいつの目的もいつも通りだった。 ――好きにように生き、理不尽に死ぬ。 それが傭兵だ。それだけがアイデンティティで、それで必要十分。 元より戦場を選べるような身分でもないし、誰に提示された戦場だろうとそこで戦うことに不満はない。 ――何もかもを黒く焼き尽くす、死を告げる“黒い鳥”。 そいつは、そう呼ばれていたらしい。 この戦場でもそうする。それだけだ。 ◇ 開け放たれた硝子戸の隙間から、二足歩行のロボットが楽器店へと入って来るのをジム・スナイパーIIは確認した。 そいつの両手に銃器らしき物が握られ――彼に照準を合わせているのも。 咄嗟の判断で左にブースト噴射。 ほぼ同時に銃口が火を噴き、一瞬前まで彼がいた空間を砲弾が貫いた。 続けて銃声が鳴る。更に追いかけて来る砲弾をかわし、楽器を展示する陳列棚の群へと逃げ込み壁にする。 ――会話、及び威嚇無しの銃撃。戦闘回避の余地はなし。 そう判断した彼は、棚の間を飛びながら付属品の一つである75mmスナイパー・ライフルを手元に転送した。 精密射撃に長けた実弾ライフルであるそれは、同時に近距離及び中距離においても無反動砲として威力を発揮する。 相手は重装甲の機体に見えたが、これならば装甲を抜いてダメージを与えられる可能性は十分ある筈だ。 再度ブーストを起動し、陳列棚の群から飛び出した彼は敵の位置を確認する。 ――近い。ブーストを吹かした敵は、予想以上の速度で距離を詰めて来ていた。 どうやら、敵は機動性においてもこちらに匹敵、あるいは上回る――ドムのような機体らしい。 だが、彼にとってそれは好都合な話だ。 75mmスナイパー・ライフルの装弾数は1発。リロードにも多大な時間がかかるため、この戦闘におけるチャンスはこの一回だけ。 この距離ならば、余程の事がない限り外さない。 即座に狙撃用ライフルを構え、敵の胴体部に狙いを定める。 敵も両手のライフルを構えているが、こちらの方が早い。 引き金を引き、トリガーがCSCと電気的に連結し照準を修正。 放たれた砲弾は、狙い過たず胴体部へと飛んだ。 回避不可能。 ジムスナイパーIIがそう判断した瞬間――、 “そいつ”のブースタが、一際大きな炎を噴いた。 ◆ ――ハイブースト。 ブースタを瞬間的に大推力稼働させ、短距離を高速移動するACVにおける基本動作のひとつ。 左に大きな推力を得たUCR-10/Aは身を低く屈めながら砲弾に対し回避機動を取る。 放たれた75mm砲弾――勿論、フィギュア用にダウンサイジングされている以上75mmもないだろうが――が右肩のアーマーに掠り、火花が散る。 しかし、それだけだ。 回避に成功したUCR-10/Aは両手のライフルとバトルライフルを構え、スナイパーライフルの反動から体を立て直せていない敵をロックする。 敵の装甲は厚くない。この武器だけでも十分装甲を貫いてダメージを与え得るだろう。 トリガーを引く。二つの銃口が火を噴き、KE弾とHEAT弾が煙を曳いて敵機へと迫る。 着弾。 装甲を貫き、煙が上がる。だが、まだ死んでいない。 体勢を立て直しシールドを構えて距離を取ろうとする敵機に追い縋り、トリガーを引き続ける。 ◇ ――必殺の一撃を躱され、手痛い反撃を受けた。 危機的な状況だが、まだ手は残されている。 左腕のシールドで体を庇いながら、ジム・スナイパーIIはそう判断した。 こちらの武装は、75mmスナイパー・ライフルだけではない。 もともとジム・スナイパーIIに付属している基本パーツは狙撃用ライフルとビーム・サーベル二本のみ。 だが、このプログラムにおいて支給される武器はその限りではない。 主催者によって支給された拡張パーツ。それが彼の右手へと転送される。 ビーム・マグナム。 本来は世代が一つ二つ――いや、三つ四つは先のMSが装備する代物だ。が、フィギュアとその付属品である以上利用には何の問題も無い。 後ろへと急速にブーストしながら右腕を構え、応射。 直撃すればUCR-10/Aを貫くだろう撫子色の光条は、しかしまたもブースタに炎を吹かせての急加速に避けられる。 しかし、その回避動作により砲火が弱まった。 その隙を突き、ジム・スナイパーIIは一旦距離を取る。 対するUCR-10/Aはハイブーストの勢いを殺さず地を蹴り、更に壁を蹴って空中へと舞い上がって―― ――再度の射撃。 ジム・スナイパーIIの頭上から、KE弾とHEAT弾が雨霰と降り注いだ。 続く危機的状況。 それでもジムスナイパーIIは冷静にシールドを頭上に構え、ジグザグの移動で陳列棚の列の中を逃げながら追撃の被害を最小限に抑える。 そして、バイザーを下ろした。 シールド越しに、陳列棚の上を滞空するUCR-10/Aの姿を確認。 多少の被弾は恐れず、射撃に集中する。 相手も歴戦の戦士ならば、こちらも幾多の戦場を知る戦士だ。 対応できない道理はない。 狙いを定めて、ビームマグナムのトリガーを――引いた。 一直線に、撫子色の光条が飛ぶ。 それはジム・スナイパーIIの狙い通りに――UCR-10/Aではなく、その手に持っていたバトルライフルを貫いた。 大出力のビームに貫かれたバトルライフルは、中程から爆散。それを握っていたUCR-10/Aも、ダメージはなくとも空中で姿勢を崩す。 それこそがジム・スナイパーIIの真の狙いだった。 ――反応されやすい本体ではなく、武器を狙って敵の態勢を崩す。そして、そこをビームサーベルで仕留める……! 名義上狙撃用機体ではあるが、ジム・スナイパーIIの格闘性能は低い訳ではない。 むしろ一年戦争時の機体としては破格のレベルだ。 対して相手は重装甲。ブースタで機動力を補おうと、接近しての格闘戦には対応仕切れないだろう。 既に左腕は腰からビームサーベルを抜き放っている。 ジム・スナイパーIIは右腕のビームマグナムを送還し、腰から二本目のビームサーベルを抜き放ちながらブースターを起動し空中へと切り掛かる――! 対するUCR-10/Aは態勢を崩しながらもガトリングガンを転送し、応射を加えようと―― ぽとっ。 UCR-10/Aの右手が、落ちた。 ◆ 突然だが、スーパーロボット超合金におけるUCR-10/Aの扱いを話したい。 元々リアル路線に近いアーマード・コアがスーパーロボット超合金に参戦したこと自体、驚くべきことなのだが―― このフィギュア、正直出来に首を傾げるところがある。 粗悪、というわけではない。 塗装漏れなどもないし、関節も元の造形からすればかなりの可動がある。 無骨なディテールもよく再現されているし、重厚感はかなりのものだ。 設置も優秀。 ハンガーユニットやミサイルハッチが可動しない(ハンガーユニットに武装を取り付けることはできるが、動作ギミックがない)・頭部の変形ギミックが再現できないという欠点はあるが、概して及第点、といったところである。 では、何処が問題なのか。 ――手首が落ちるのだ。 武器ごとに専用の持ち手を付け替える方式にしたのが問題なのか、手首のジョイントが妙に緩い。 ライフルやバトルライフル・パルスマシンガンの三つはまだしも、ガトリングに至ってはポージングで上に向けたりするとポロポロ落ちる。 一応この後に発売された同作機体であるハングドマンは手首が強化され、ハンガーユニットも可動する、頭部差し替えも付属とこのフィギュアにおける不満点がほとんど改良されているのだが。 再販? そんなもんねぇよ。V.Iシリーズをよろしく! アクションフィギュアじゃなくてプラモデルだけどな! という販売側の都合が透けてくる。 ともかく。 持ち主のいるフィギュアならば、手首を太らせるなどの処置が行われるが――そんなもののいないそいつには、手首を補強するような機会はなかった。 ▲ ▽ 対峙する機体の手首が落ちた。 理由はわからない。が、今が最大の好機。 そう判断したジム・スナイパーIIは、両手にビームサーベルを構えて突貫する。 撫子色の刃が閃く。ジム・スナイパーIIは空中を駆け、サーベルを振りかぶって―― 眼前に広がる巨体に叩き潰された。 ――ブーストチャージ。 ハイブーストの勢いのままに、敵機に飛び蹴りを入れるACの攻撃手段の一つ。 その威力は脚部の攻撃力と機体の重量、敵にぶつけたときの速度に影響される。 原作から考えてもブースト中のACの速度は200~600km、推力と機体によっては1000Kmに達する。 その速度で蹴りを入れられれば、結果は想像できようものだ。 フィギュアとして考えても、UCR-10/Aはスーパーロボット超合金――フィギュアとしては重量型に分類される。 その重厚な作り――実際は、UCR-10/AはAC内において中量二脚に分類されているのだが――と相まって、重量は結構なものがあった。 結果として―― ジム・スナイパーIIは、空中でハイブーストにより急加速したUCR-10/Aに、踏み潰された。 がしゃん、という音がして、打ち棄てられた玩具のように――事実、彼は玩具だったが――ジム・スナイパーIIが床に叩き落される。 同時に、UCR-10/Aは床に着地した。 そして前面装甲を思い切り削がれ、床に叩き落されて尚ジム・スナイパーIIが手足をバタバタと動かしているのを確認すると左手首に残ったライフルを構えて、 ――銃声。 ◆ 「好きなように生きて、好きなように死ぬ。誰のためでもなく……それが、俺らのやり方だったな」 戦場跡と化した楽器店に、壮年の男性の声が響いていた。 右手首とガトリングガンを回収して付け直し、プラスチックと金属部品の山と化したジム・スナイパーIIの装備を回収していたUCR-10/A――の、台詞ではない。 彼の相棒にして、超ベテランのストーカー(運び屋)。 「幸運を運ぶ男」、ファットマン。 UCR-10/Aには、彼のサブAIが搭載されていた。 あるいは、自ら言葉を発さない彼の代弁者として――なのかもしれないが。 「しかしまたイカれたミッションに押し込まれたもんだ。59体相手にして報酬無しなんて、割に合わねえにも程がある」 愚痴るファットマンの言葉を聞いているのかいないのか。パーツの回収を終わらせたUCR-10/Aは、楽器店の出入口へ向かって歩き出した。 「行くのか? ま、そうだな。その腕はどうにかしなきゃならん」 この落ち易い手首は、明らかな弱点だ。 このような弱点を抱えたまま戦い続ければ、待つのは間違いなく死だろう。 「玩具は玩具らしく、接着剤でも使って修理といくか。運が良かったのかわからんが、近くに文房具屋があるぞ。 そこにならテープなり接着剤なりあるだろうよ」 相棒の軽口混じりの助言を聞きながら、UCR-10/Aは文具屋を目的地に移動を開始する。 かくして、戦場をセンチメートルの大地に移して――黒い鳥は羽ばたいた。 【ジム・スナイパーII@ROBOT魂 機能停止】 [深夜/エリアP・楽器店] 【UCR-10/A@スーパーロボット超合金】 【電力残量:64%】 【装備:URF-15 VALDOSTA(ライフル)、UEM-34 MODESTO(パルスマシンガン)】 【所持品:クレイドル、基本パーツ(KO-5K4/ZAPYATOI(ガトリングガン))、ビームマグナム(ユニコーンガンダム@ROBOT魂)、拡張パーツ×1~3】 【状態:損傷軽微】 【思考・行動】 基本方針:好きなように生き、好きなように死ぬ。 1:文具店に向かい、手首を補強する。 ※手首が取れ易いです。ガトリングガンのような重量がある・重心が傾いている武器を持って激しい機動をした場合、手首がほぼ間違いなく落ちます。 ※このプログラムにおいてミサイルやハンガーユニットが起動するかどうかは後の人に任せます。 前:冥のミクル伝説 投下順に読む 次:Break the Chain 前:それでも内なる神に祈れ 時系列順に読む 次:Break the Chain ジム・スナイパーII 機能停止 UCR-10/A 次:速さが足りない! ▲上へ戻る